身すぎ世すぎ。

映画、演劇、HELLOが3本柱の雑感×考察

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

さんかく (小野恵令奈、田畑智子) 感想

真新しい胸の刻印をこのブログになんとか留めておきたいなって思いつつ不規則生活の身の上に足をすくわれ、結局、書けないまま時が過ぎていった作品がいくつもある。この春3月に池袋の東京芸術劇場小ホールで観た多部未華子主演の『農業少女』(作:野田秀…

怪談新耳袋 怪奇「ツキモノ」「ノゾミ」 感想

どきどきした。第一話『ツキモノ』と第二話『ノゾミ』がみごとな対照を成している。動のなかで身動きがとれなくなる一話、静のなかで脈打つものがある二話。世界が干からびてゆく一話、よどみのなかで沈んでは浮かぶ二話。青みの凍みる一話、赤みの沁みる二…

星砂の島のちいさな天使  感想

表バージョン ある朝、竹富島の砂浜に打ち上げられた謎のヒロイン美海(飯田里穂)はファンタジー界の血を継いでいる。とするなら、ヒロインと人魚伝説のつながりを直観的に見ぬき、あの女に近づくのは悲劇の元だよって幼なじみの瞬一に伝えようとする島の中…