身すぎ世すぎ。

映画、演劇、HELLOが3本柱の雑感×考察

2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ステーシーズ 少女再殺歌劇 考察(五)

死なないという約束――再び、詠子と渋川 水曜夜はスマイレージ主演の『怪談 新耳袋 異形』の最終試写とかぶっていたけれど、田中れいな・鞘師里保・工藤遥出演の「『ステーシーズ』USTステージ コメンタリー」のほうを選んでしまう。彼女たちからコメントを引…

ステーシーズ 少女再殺歌劇 考察(四)

「あるがまま」のレッスン――ドリューと祐助 どっどど どどうど どどうど どどう 青いくるみも吹きとばせ すっぱいかりんも吹きとばせ どっどど どどうど どどうど どどう (宮沢賢治『風の又三郎』巻頭) くどぅー、またはどぅーこと工藤遥はまだ12歳なのに…

プロメテウス  ひとこと感想

リドリー・スコット監督のSF巨篇『プロメテウス』(8/24公開)の3D版を先週末に観た。同監督のここ10年ほどの不調が嘘のような面白さだった。H.R.ギーガーのデザインが全面展開してるので、どうしても『エイリアン』とのアナロジーで語りたくなる。第2…

ステーシーズ 少女再殺歌劇 考察(三)

ゾンビリバーの濁流にゆられて――砂也子とモモ 石田亜佑美演じる砂也子は、恋人・祐助がかくまう女子高生のステーシー、原作ではほんの端役に過ぎない。砂也子を詠子・モモ・ドリューと並ぶ第四のヒロインともいえる重要な役に膨らませたのは、この舞台が原作…

ステーシーズ 少女再殺歌劇 考察(二)

しゃべるステーシー ――モモと有田 大槻ケンヂ著『ステーシー 少女ゾンビ再殺談』の首胴尾の胴体部分をなす「ステーシーの美術」は、全寮制女子美術学園の廃墟化した体育館や校庭で、13体の動く屍少女=ステーシーをロメロ再殺部隊が次々に切り刻む血祭りの場…