身すぎ世すぎ。

映画、演劇、HELLOが3本柱の雑感×考察

2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ハムレット(&ロズギル) 補遺

この1週間、仕事のトラブルを引きづってしまった。消耗仕事ではなく、トラブルに分け入る手応えがあったのが救いだったが、まだ結果は予断を許さない。そんな合間合間、渋谷のさくらホールで1週間あまり前に観た『ハムレット』のことに思いをめぐらし、1…

ハムレット 長谷川純/高橋愛 考察と賛辞

長谷川純のハムレットと高橋愛のオフィーリアの美質は、まず第一に「若さ」だ。いたらないことに苦しみながら「さなか」を生きる若さ。エロキューション(台詞回し・口跡)の美しさをいちばんに求めたいなら、ローレンス・オリヴィエやジョン・ギールグッド…

ハムレット(渋谷さくらH)外周的考察

「ハムレット」はシェイクスピアの戯曲のなかでもっとも長いものらしく、ものの本によると完全上演は不可能と断りつつ、6時間近くかかると予想している。今様にスピードアップを図っても、4,5時間かかるといわれる。近年ではケネス・ブラナーの映画版『…

喜劇「ハムレット」悲劇?「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」5/19(渋谷) 前口上的感想

ハムレット&ロズギル、プレビュー翌日の初日を渋谷さくらホールで観る。観劇前に少し時間が空いたので購入していたちくま文庫版「ハムレット」(この劇と同じ松岡和子訳)を第二幕まで読み進む。芝居を観てすぐに感想をあげようとするも、文庫本をさらに読…