身すぎ世すぎ。

映画、演劇、HELLOが3本柱の雑感×考察

2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

さや侍  監督・脚本/松本人志 感想

野見隆明演じる野見勘十郎は切腹の場にのぞんでも辞世の句を詠もうとしないが、映画を観終えると『さや侍』という作品が父となった松本人志の「辞世の句」のようにも思えてくる。これは不思議と後を引く映画だ。わぁ、ここんとこ下手っぴやん、って何度も突…

らん―2011(吉祥寺前進座劇場)感想

乱のなかの蘭――大輪の美剣士、矢島舞美 5月27日、金曜日の夕方、いまにも雨が落ちてきそうな空を仰ぎつつ、吉祥寺へ『らん』を観に行く。少し前まで少々雨に濡れても平気だったのに、どうしても放射能のことが脳裏をよぎってしまう。バカラックの「雨にぬれ…