身すぎ世すぎ。

映画、演劇、HELLOが3本柱の雑感×考察

2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

こんな夢を見た。

『しゅごキャラ! ミュージカル』の感想を書くという無償の宿題をなんとかやり終えると、締切の迫った手持ちの仕事が半端ないことに気づく。でも、あのミュージカルって子供向けのくせに、前田憂佳のあむちゃんが敵ながら謎めいたワルっぽさにちょっと惹かれ…

しゅごキャラ! ミュージカル 7/20(銀座)

「なんか抜け殻状態……憂佳です」ではじまる、あむ役・前田憂佳の楽日明けのブログには胸を打たれた。あんなに長かった稽古も思いかえすとぎゅっと濃縮されて感じる。「ぶっちゃけ、憂佳 稽古行くの、嫌でした。自分が主役なんて 絶対無理だって 自信が全然な…

オペラ・ド・マランドロ 考察〈急〉

MAX「発展なんかいらねぇ」 LU「もう時が来たのよ!」 『オペラ・ド・マランドロ』は『三文オペラ』より人物関係もかなりすっきりと整理されている。その最大の異動は、『三文オペラ』ではほとんど絡むことのなかったルー(=ポリー)とマルゴ(=ジェニー)…

オペラ・ド・マランドロ 考察〈破〉

『オペラ・ド・マランドロ』は言うまでもなくブレヒトの『三文オペラ』の猥雑な世界を南米ブラジルに移植すべく翻案したミュージカルだが、産業革命末期ロンドンの魔界に1920年代ベルリン爛熟都市の匂いを重ねた『三文オペラ』もまたイギリスの『ベガーズ・…

オペラ・ド・マランドロ 8/1昼(池袋)雑感

あるいは、ルーをとっかかりにした一考察〈序〉 純情可憐な令嬢が銃をかまえるとき、それは命に賭けてあんたのいいなりにはならないわ、という発火点だ。相手がちんけな悪党なら、力関係が一瞬で逆転するだろう。相手が愛する男なら、やがて男にとって危険な…