プロメテウス ひとこと感想
- リドリー・スコット監督のSF巨篇『プロメテウス』(8/24公開)の3D版を先週末に観た。同監督のここ10年ほどの不調が嘘のような面白さだった。H.R.ギーガーのデザインが全面展開してるので、どうしても『エイリアン』とのアナロジーで語りたくなる。第2のシガニー・ウィーバーといいたい「戦うヒロイン」(演じるのは『ミレニアム ドラゴンタトゥ―の女』のスウェーデン版の女優ノオミ・ラパス!)がいる。映画『アラビアのロレンス』のピーター・オトゥールの髪形を真似る、超強力イケ面アンドロイド(マイケル・ファスベンダー圧巻のアルカイック・スマイル!)がいる。他にもあるが、自重しよう。でも、この新作は、人類の起源、あるいは人類を創りし知性体との遭遇を求めての「2093年宇宙の旅」という大前提がある。『エイリアン2』はジェームズ・キャメロン、『エイリアン3』はデヴィッド・フィンチャーと、いまから思えば錚々たる監督が後を継いでいるが、『プロメテウス』のほうはリドリー・スコット自身が続篇の決着をつけずにはいられないような終わり方ではあった。あるいは、弟のトニー・スコット監督が引き継ぐというのはどうだろうか? だが、いまは舞台『ステーシーズ』を語り終えなければ……
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