身すぎ世すぎ。

映画、演劇、HELLOが3本柱の雑感×考察

1きれ目

  • 歩いてる――思考に先行する歩行。まず歩みだすこと。〜だから歩くのではなく、ただ歩く。歩いてるさなかに考えること、願うこと。
  • 人間(の生)についてのモデル3態。
海のモデル
つかみ取る木切れもなく、たどり着く陸地もない海。漂泊。(タルコフスキーソラリスの海、金井恵美子:岸辺のない海)
綱のモデル
「深淵の上にかかる綱」。「渡ってかなたに進むのを危うく、途上にあるのも危うく、うしろをふり返るのも危うく、おののいて立ちすくむのも危うい」。「人間において偉大な点は、かれがひとつの橋であって目的ではないことだ」。(ニーチェツァラトゥストラ
坂のモデル
足をとられながらのぼる。ひといきに滑降する。またのぼる。またすべる。幾度も幾度も。獲物をもって、荷物をもって。苦役の楽しさ。(ごっちんよっすぃーゴマキペンギン物語、カミュ:シジュポスの神話)
  • 20世紀、女性はコルセットという拘束具から身体を解放した。21世紀、女性はエステという拘束具をすすんで身につけようとする。そのままでいてね、“大根ず”のふたり。
  • メールの整理。映画のこと、読書のこと、仕事のこと。こんなに濃密なメールのやり取りをしていたのに、きみを見失ってしまった。きみがどこかにいてくれる距離。その距離すらがいとおしかったのに。
  • 世界中の歌がきこえるような距離になるさ♪
  • 不眠。「目が痛い。灼けるように目が痛い」。『アデルの恋の物語』(監督:F・トリュフォー)のアデルはそうひとりごちた。返事のない恋文に羽ペンを走らせながら。
  • 『イノセント』テレーザの台詞より。
   男は女を星の高さまで片手でもち上げて片手で引きずり降ろすのね。
   いっしょに地上を歩けばいいのに。(監督:L・ヴィスコンティ
  • 発案と再考案との絶えざる作業。
   コンセプトは凝固したものではありません。それはいつも手を加える必要
   があります。……コンセプトというのは、弱点をさらしたり強固になった
   り前言をひるがえしたりするのです。(出典不明:ドゥルーズ

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